僕は小さい頃からみかんが好きで、本当によく食べる。
小学生くらいのころは、こたつでみかんを食べながら、そのみかんでお手玉の練習をなんとなくして
3つ→4つとできるようになったのを覚えている。
みかんを食べすぎると体が黄色くなるというが、本当に手が黄色かった。
「傷寒七八日、身黄如橘子色、小便不利、腹微満者、茵蔯蒿湯主之」
最近多く書いているがこれも傷寒論の一部である。
身体がみかんの如き黄色になる病気のことである。
現代で言えば「肝炎」からくる「黄疸」といったところだ。
全身が黄色いということは、それだけ病気が進行していることを示している。
黄疸の原因は誰でも知っていることだが、なぜ小便不利が起きるのか?
なぜ腹微満がおきるのか?
現代医学での説明をうけると生理学、病理学的でとても理解しやすい。
東洋医学でこの症状を描出し、後世にまでつたえていることには驚嘆するばかりである。
おそらくこの時代に血清ビリルビン量や門脈圧のことなど当然のことながら知りえなかった
ことだろう。
「驚嘆すべき骨接ぎ術」と言わしめた日本の医学。
鍼灸も含めてもっと活躍し、患者さんのためになることを常におこなっていれば自然と我々の
認知度、必要性は今以上に増すことであろうと思っている。
徳見
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