2011年12月17日土曜日

漢方の話 甘草

このところ連発しているが、今日も漢方の話。

傷寒論で「少陰病,二三日,咽痛者,可与甘草湯。不差者,与桔梗湯。」

とされる。「甘草」について。


「2~3日のどの痛みを訴える人には甘草湯を与えなさい、効かなければ桔梗湯にしなさい。」


ということ。

甘草とは、多年草の一種だが、漢方では非常によく用いられる。

ただし、甘草単体で用いるような「甘」味単独の漢方となると珍しいように思う。


漢方は生姜のところでも書いたが、配合の妙があり、それがゆえにいろんな証に対応できると

考えている。


甘草などは恐らく自家栽培している人はあまりいないと思うけれど、漢方薬店などに行けば

おいてあるので、自分で煎じて服用してみるのもよい経験かと思う。


ただし、甘いただの草のようなイメージのある甘草だが、多量摂取には副作用があるので十分に

注意されたしというところである。




徳見


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