2011年12月6日火曜日

橈骨遠位端骨折

橈骨遠位端部骨折、多いのがコーレス骨折が増える季節になってきた。

転んだ拍子に手をつき・・・・という発生機序であるが、実際に遭遇したときに巷にある整骨院、接骨院でどれだけの対応ができるのだろうか。


つねにこのケースの患者さんが来られたら というシミュレーションを頭の中で行い、固定具がどこにあるのか、どう用意するのかなどを組み立てておく必要がある。

こういうことをしていないといざというときに、三角巾はどこだ?とかキャストはどこだ?などということになる。

うちのような田舎ですら、コーレスのようなありふれた骨折にお目にかかるのも年に1~2回である。
そのうち整復までするとなると本当に年1回くらいになってしまうのではなかろうか?

僕は毎年1~2件は整復し、その後整形のドクターにきちんと行ってもらいOKを頂くというという機会に遭遇している。

過疎地なので往診もしているせいか呼び出しがかかることもある。

これが子供の肘内障や腓骨下端、ゲタ骨折疑いでも固定が必要ならしっかりとすることを心がけている。

いつなんどき骨折、脱臼の患者さんが来られるかわからない。


前にも書いたかもしれないが、処置などできてやらないことを選ぶのはよい。

しかし、できないのにできるふりをすることや、できないことを隠してごまかし、判断がつかないから単純に整形に行っていただくというのはやめるべきである。

そういうことが、ドクターからの柔整師に対する信頼をなくし、この業界をだめにするのである。


骨接ぎができないのなら少なくとも接骨院(整骨院)という名を掲げて開業すべきではない。

もしくは、看板に「骨折」「脱臼」という文字は掲げてはいけない。

当然ではなかろうか?



徳見

0 件のコメント:

コメントを投稿