2012年1月12日木曜日

難経七十四難

七十四難に曰く、経に言う、

春は井を刺し、夏は榮を刺し、季夏は兪を刺し、秋は経を刺し、冬は合を刺すとは、

何の謂いぞや。


然り。

春井を刺すは、邪 肝に在り、夏榮を刺すは、邪 心に在り、季夏兪を刺すは、邪 脾に在り、

秋経を刺すは、邪 肺に在り、冬合を刺すは、邪 腎に在り。



その肝・心・脾・肺・腎においても春夏秋冬に繫がる者は、何ぞや。


然り。

五藏の一病に、輒ち五有るなり、たとえば肝病は、色青き者は肝なり、臊臭は肝なり、

酸を喜む者は肝なり、呼ることを喜む者は肝なり、泣を喜む者は肝なり、


その病衆多にして、尽く言うべからざるなり。


四時に数有りて、春夏秋冬に並繫する者なり。

鍼の要妙 秋毫に在るものなり。



春夏秋冬という季節の移り変わりを挙げて、病の移り変わりがあることを語るのも東洋医学の

特徴かもしれない。


漢詩が発達していた時代、そこには風雅な表現技法が求められたのだろうか。

科挙試験においても一言一句書き損じることなく解答し、そこにまた華美ですぐれた表現ができる

知性をもとめられていたという。


まわりくどい表現をして後世の人間に解読困難なものを残し、受け取り方や運用の仕方は

その人によるというものが果たして理論足りうるのだろうか?


「鍼の要妙 秋毫に在るものなり」となれば、結局自分でつきつめていくことが大切なのか?

と問いたくなってしまう。





徳見



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