七十二難に曰く、
経に言う、能く迎随の気を知りて、これを調えしむべく、気を調うるの方、必ず陰陽に在りとは、
何の謂いぞや。
然り。
所謂迎随とは、栄衛の流行、経脈の往来を知るなり。
その逆順に随いてこれを取る、故に迎随という。
気を調うるの方は、必ず陰陽に在りとは、その内外表裏を知りて、その陰陽に随いてこれを調う、
故に調気の方は、必ず陰陽に在りと曰う。
刺鍼の基本的な考え、調気の方法・考え方である。
経絡の順行は鍼灸師なら全員が知っていることで、自動車免許をもっていれば道路の走り方を
知っているようなものである。
六十九難では相生相克の考え方からの補瀉論について語られていたが、これは気の順行からの
考え方である。
よく東洋医学は「気の医学」といわれる。
この難で書かれている「調気」という考え方はそれに応え得る考え方の根本ではなかろうか?
徳見
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