七十一難に曰く。
経に言う、栄を刺すに衛を傷ること無かれ、
衛を刺すに栄を傷ること無かれとは、何の謂いぞや。
然り。
陽に針する者は、鍼を臥せてこれを刺し、
陰を刺す者は、先ず左手を以って針する所の榮・兪の処を摂按して、
気散ずれば乃ち針を内る、
これを栄を刺すに衛を傷ることなかれ、衛を刺すに栄を傷ることなかれと謂うなり。
営衛という言葉、その成り立ちなど、学生時代に東洋医学概論かなにかで必ず学ぶことである。
しかし、現場でそれを意識して鍼をする施術者がどれくらいいるのだろうか?
営衛を念頭において治療するなら、刺入しない鍼の効用もまた理解できる。
人体をまとっているものがあるとするなら、それが弱くなったりあるいはなくなった場合、外からの
要因にやられ、病気になることもたやすく理解できる。
われわれはそういう患者さんを多く目にするのではなかろうか?
徳見
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