2011年7月4日月曜日

睡眠 その3

■『眠り』は量より質


「一日8時間眠らなければ…」という睡眠神話がありますが、これは本当でしょうか?

実はこれ、医学的根拠に基づくものではありません。

睡眠時間には個人差があるので、たとえ3~4時間の睡眠でも健康に支障のない人もいます。

睡眠は、何時間寝るかという「量」を問題にするより、いかに「上質な眠り」が出来るかが重要なのです。

ちなみにここでいう「上質な眠り」とは、朝の目覚めが良く、熟睡出来たという充実感が得られる眠りのことです。


 
■『眠り』は寝はじめの90分で決まる


眠りの質は、就寝直後のはじめの90分を「いかにぐっすり眠れるか」がカギを握ります。

睡眠には「ノンレム睡眠(脳の眠り)」と「レム睡眠(体の眠り)」の2種類があり、

それらが朝目覚めるまでの間に交互に訪れます。

脳が休む「ノンレム睡眠」には眠りの浅いものから深いものまで4段階あり、

深い眠りのノンレム睡眠は就寝直後に出現し、

朝方になるにつれて段々と浅い眠りになっていきます。

「レム睡眠」は筋肉が緩んで体はぐったりしているが脳は覚醒に近いという状態の眠りで

速な眼球運動を伴いほとんど夢を見ています。

寝るとまず、ノンレム睡眠、次にレム睡眠が訪れますが、

この1セットが約90分で一晩に4~6セット繰り返します。

最初の深いノンレム睡眠時に疲労回復や成長ホルモンの分泌が活発になるので、

「眠りの質」は最初の90分によって左右されるのです。

そして、朝方になるにつれ継続時間が長くなるレム睡眠は脳波が覚醒状態に近いため、

この時に目覚めると気持ちよく起きられます。


按幸堂  竹内
 

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